初心者は日本株を買わない方が良い?、米国株を買うべき?
今日の記事は、株の初心者が投資する場合、日本株に手を出さない方が良いと言う事を説明します。
2017年まではアベノミクスの効果で日経平均が大きく上昇し、日本人で株を始める人や投資信託を買う人が増えたと思います。
ただ日本株に投資していて、2019年現在で利益を出している人はどれ位いるでしょうか?
2018年に日本株で損失を出して、現在塩漬けにしている人が結構多いと思います。
私の周りでも株の経験が浅い人は日本株を買って損を出している人が結構います。
難しい市場の株に手を出さない方が良いと思います。
日本株を買うべきでない理由
私の見解では、日本株で儲けるのはかなり難しいと思います。
特に株のことをそれ程知らない人、めちゃくちゃ熱意を持って株に取り組まない人は、日本株を買わない方が良いと思います。
理由は明確で、日本は経済成長を殆どしていないからです。
成長していない市場で勝つには、相当な知識と判断力が必要になると思います。
当然成長しない市場でも、儲けている人が居るのは事実です。
また、日本株市場でもデイトレのような短期トレードで儲けている人が居るのは事実です。
でも初心者は彼らに勝てないと思います。
株を始めたばかりの人は、日本株の方が分かりやすいと言います。
でも日本株の方が先を読むのはかなり難しいと思います。
少子高齢化で人口が減っていく国の企業を見極めるのは大変難しいです。
日本の企業でも日本国内市場だけでなく、グローバルに展開して海外で稼いでいる企業であれば未だ良いかもしれません。
米国株が良い理由
私は初心者にはアメリカ株(米国株)を買うのが一番良いと考えています。
2018年の世界の企業の利益の40%をアメリカの企業が稼いだようです。
世界の株式市場の時価総額の50%強をアメリカ企業が占めていますし、アメリカは強いですね。日本は世界の時価総額の約8%程です。
なぜアメリカはそんなに強いのですかね。
私が思うアメリカ企業の強い点は
グローバル化が出来ている
米国企業はグローバルに活動している企業が多くあります。またアメリカは英語を話すので海外進出をしやすいと思います。
人材が良い
人材が豊富で、人を解雇しやすい環境なので人材の流動性があるのが強みと思います。人が出入りすると新しい技術がどんどん入ってきます。
またアメリカは多民族国家で、色んな文化から影響を受けるので、グローバル化も容易に出来ると思います。
政治的な強み
国際的に軍事力、政治力が強い、軍事産業を国策で育てているのも米国企業にとってメリットがあると思います。それに移民政策があるので、優秀な人材が集まりますし、人口も常に増加しています。
イノベーションとデファクトスタンダードを取るのが上手
イノベーションが活発で、IT分野では既に国際スタンダード、プラットフォームを制覇しているので、今後も容易に利益を出していけると思います。
どんな米国株が良いのか
アメリカにも色んな企業がありますが、初心者で買いやすいのは、ディフェンシブ銘柄だと思います。
ディフェンシブ銘柄とは、景気の変動の影響を受けにくくて、常に業績が安定している企業のことです。
生活必需品に関する企業で、食品会社、医薬品会社、電力会社、ガス会社、鉄道会社、通信会社などがディフェンシブ銘柄です。
アメリカのディフェンシブ銘柄の業績はゆっくり右肩上がりで、毎年配当額を増やしています。
ゆっくりですが、グローバルに展開し、常に業績を徐々に上げています。
例えば
- コカコーラ(食品・飲料):55年連続増配 配当利回:3.27%
- ジョンソン&ジョンソン(医薬品):55年連続増配 配当利回:2.83%
- AT&T(通信):33年連続増配 配当利回:6.67%
- マクドナルド(外食):41年連続増配 配当利回:2.48%
- P&G(日用品):61年連続増配 配当利回:3.04%
*上記配当利回りは直近の実績です。
上記は日本人なら誰でも知っているアメリカの企業を例にしました。他にもこのような企業は沢山あります。
これらの企業は一年で株価が50%UPや2倍になるようなことはありませんが、反対に一年で株価が半値になったりすることも殆どありません。
初心者が株を始めて一発目で損失を出すとやる気がなくなると思います。
もう株式投資は二度としたくないと思うかもしれません。
そうならないためにも、最初は比較的手堅いディフェンシブ銘柄を買って慣れるのが良いと思います。
若しくは米国株の高配当ばかりに分散投資をしたETFが良いと思います。
ETFについては下記の記事をご覧下さい。
(初心者向け)超簡単 ETFの説明 株の入門としてのETF投資 - M Blog 株式投資物語
ディフェンシブ投資 米国高配当ETF HDV - M Blog 株式投資物語
バンガード 米国高配当株式ETF “VYM” 米国高配当株へ投資 - M Blog 株式投資物語
他に大事なのは、本を読んで勉強すること、金融・経済ニュースを見ることです。
勉強しないで株に手を出すというのは、全くトレーニングしないでボクシングの試合に出るようなものです。プロに簡単に倒されてしまいます。