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アリババ株が下落している、今後の見通しは?

 

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この記事ではアリババ株に興味は持ってるけどアリババとはどんな企業が知らない方への説明、自分自身のメモのためにまとめました。

 

 

アリババ(阿里巴巴集团)とはどういう企業なのか

年間売上2,502億元(約4兆円)

年間純利益614億元(約9,824億円)

の中国巨大IT企業。

 

中国語名は阿里巴巴集団。

 

*売上は2018年3月末通期決算です。アリババは3月末決算の企業です。

 

1999年に元教師をしていた、馬雲(ジャック・マー)氏が仲間と共にアリババを創業しました。

 

馬雲会長(54歳)はカリスマ経営者として長年アリババグループを大きく発展させました。2014年9月にアメリカニューヨーク証券取引所に上場。

 

2019年9月に辞任して張勇CEO(46歳)にアリババグループを引き継ぐと発表しています。

 

アリババは中国企業ですが、主な株主は外国企業です。  

ソフトバンク(29.2%)

アルタバ(旧Yahoo!)(15.0%)

ジャック・マー(7.0%)

ジョセフ・ツァイ(2.5%)

 

ソフトバンクの孫正義社長は馬雲(ジャックマー)氏に会い、面談5分で、赤字のアリババに約20億円の出資と決めたと言われています。

 

14年後のアリババがニューヨーク証券取引所に上場時には20億円は約4,000倍の8兆円になりました。

 

ソフトバンクの決算説明会の動画を見ると、アリババ株の事については毎回重要な事柄として孫社長より説明があります。

 

日本企業で対中国投資や事業で一番成功しているのが、ソフトバンクではないでしょうか。

 

2016年にソフトバンクはアリババ株を一部売却しましたが、その後も馬雲(ジャックマー)氏と孫社長は互いにソフトバンクとアリババの取締役を兼任して提携関係を継続しています。

 

アリババグループホールディングスサイト:https://www.alibaba.com

ここでアリババの事業の動画が見ることが出来ます。わかりやすくて結構いいです。

 

 

アリババグループホールディングスは中国の会社で、主にEC、クラウドサービズ、フィンテックサービズ、物流サービスを運営する総合IT企業です。

 

アリババグループは

CtoCのECサイト 淘宝網 (Taobao.com)、

BtoCのECサイト 天猫、

BtoBのECサイト ALIBABA.com と1688アリババ、

国際ECサイトAliExpress.com、

検索サイトYahoo!中国雅虎、

電子決済サービス 支付宝 (Alipay)、

 

*アリババはAlipayを運営するアントファイナンシャルの株式を33%保有

 

クラウドサービスのアリババククラウド阿里雲、

動画サイト Youku、

フードデリバリーサービス 饿了么(アーラマ)、

ニューリテイルスーパー 盒马

などを運営しています。

 

今後の見通し

アリババ株は結構値動きが激しいですが、業績は常に増収増益ですので、基本的に右肩上がりで今まできています。

 

アリババは動画サイトなど色んな事業をしていますが、コアな事業はECで、現在まで黒字化されているのもEC事業のみです

 

実際中国で住んでいるといかにアリババが生活に浸透しているか分かります。

 

中国でもアマゾンはありますが、キンドルは使ってる人が居るのですが、ECでアマゾンは使ってる人を見たことがありません。

 

日本でもニュースになっている「独身の日」ショッピングフェスティバルで、2018年11月11日だけでアリババは2,135億元を販売しています。前年は1,682億元でしたから、大きく売り上げを伸ばしています。

 

2018年6月時点でアリババの利用者が6億人(前年より2,500万人増加)です。中国の内需消費にけん引されてECの売り上げはもっと伸びていくと思います。

 

アリババ直近の四半期決算

2018年9月四半期決算では、売上851億元(前年同期比54%上昇)で、そのうち、

 

EC売上は、前年同期比56%上昇の724億元

 

クラウドサービス(阿里雲)の売上は、前年同期比90%上昇の56億元

 

デジタルメディア&エンタメの売上は、前年同期比24%上昇の59億元

 

イノベーション&その他の売上は、前年同期比20%上昇の10億元 

 

EC以外の売上もまだまだ伸びる余地はあると思いますし、現在まで黒字化されていないEC以外の事業で黒字化されれば利益ももっと伸びると思います。

 

特にクラウドサービズは利益の稼ぎ頭になるのではないかと期待しています。アマゾンはクラウドサービズで大きな利益を出しています。

 

一方アリババはECで大きな利益を出しており、クラウドサービズでは未だ赤字を出しています。

 

アリババのクラウドサービスは未だ投資段階だからと思います。

 

エスカレートする米中貿易摩擦は中国経済に影響が出ると予想され、アリババにも影響が出そうです。

 

2019年3月通期の売上高予想は3750億-3830億元(約6兆1460億-6兆2773億円)と、前年比で53%の増収が見込まれていますが、元々の見通しは60%増でした。

 

まあ53%増益でも物凄い事なのですが、いくら増益でもみんなの予想の上を行って、ポジティブサプライズがないと株価は大きく上がりません。

 

2019年は米中の貿易摩擦や中国国内の景気低迷でしばらく株価は低迷するかも知れません。

 

現在2019年1月4日の終値は前日比7.01%上昇の139.75ドルです。PER 39.96倍。

 

今年は厳しいかも知れません。

 

業績はまだまだ伸びて行くでしょうし、再び2018年6月15日にタッチした最高値208ドルを超えていくと思いまが、時間がかかると思います。

 

現状はかなり激しい値動きですし、一旦上昇トレンドに入ってから購入しても良いかも知れません

 

アリババ株の買い方

アリババは中国企業ですが、ニューヨーク証券取引所に上場していますので、日本の証券会社でアリババ株を買うには米国株の取り扱いがある、楽天証券などで購入出来ます。

 

アメリカ株は1株から購入が出来ますので、2019年1月4日の終値USD139.75なので、139.75ドルと手数料があれば購入出来ます。

 

配当金

アリババ株はこれまで配当は出していません。

 

アリババは新しい事業に投資をし、事業拡大をしてる段階なので配当は出していません。今後もしばらく配当金を出すことはないと思います。