ラッキンコーヒー 業績改善 2019年第3四半期決算
ラッキンコーヒーの2019年第3四半期決算について見ていきたいと思います。
ラッキンコーヒーが2019年5月17日に上場した時には、中国でよくある大風呂敷を広げて、投資家から資金を集めて、大赤字を垂れ流す企業ではないかと疑問に思いました。
ただ今回の決算を見て、黒字化する兆しがあるのではないかと考え始めました。
決算内容
- 売上:15億4160万元(540.2%増)
- 営業費用 :21億3250万元 (193.6%増)
- 純利益 :‐5億3190万元
- EPS:‐2.08元(前年同期‐3.52元)
- 店舗数:3680店舗(前年同期1189店舗)
店舗数の増加が半端ないですね。
お店レベルでは利益が出始めています。
ただし、まだマーケティングや新規出店の費用を使っているので最終利益では赤字です。
カップ当たりのコストが徐々に下がっています。
ラッキンコーヒーとは
- 中国のカフェチェーン
- 2018年1月に北京で1号店をオープン、2018年末に店舗数は3600店を超え、現在も増加している
- 北京、上海、广州、西安、青岛等の大都市を中心に出店
特徴
- アプリで注文
- デリバリーとテイクアウトが中心
- 店舗数の急増
デリバリーが特徴ですが、デリバリーの比率が徐々に下がっています。
デリバリーはコストが掛かるので、実店舗での販売の方がラッキンコーヒーにとっては良いと思います。
味と価格
- コーヒーはスタバより2割るほど安い
- カップサイズは大のみ
- 味は普通
- スタバと同じようにコーヒー以外の飲料も多くある
- 紅茶もある
中国のコーヒー市場
中国人のコーヒーの消費
- 中国はお茶の文化があり、今でもお茶は多く飲みますが、若い人を中心にコーヒーを楽しむ文化が急速に広がっている。
- The International Coffee Organizationの報告によれば、中国人は一人当たりの年間平均3杯のコーヒーを飲む。英国は250杯、アメリカは363杯。→まだ伸びしろが大きい。
中国のカフェチェーン
1. Starbucks Coffee(米国企業):4,000店舗以上
人が多すぎてゆっくり出来ない
2. Luckin Cofffee(中国企業):3,680店舗
3. Mann Coffeee(中国企業)約510店舗
内装はオシャレ
4. Costa Coffee(英国企業):459店舗
ザ・コカ・コーラ・カンパニー(KO)が運営するコスタコーヒーは日本には進出していませんが、中国のショッピングモールやオフィスビルに店舗を構えています。豪華な内装のお店です。
5. Pacific Coffee(香港企業):約300店舗
ラッキンコーヒーの株価
直近株価は21.54ドルです。
まだ赤字なのでPERなどで表せませんが、仮に黒字化するとすれば、
EPSが3.5元(0.5ドル)まで改善されれば、PER30倍で株価は15ドル。
EPSが7元(1ドル)まで改善されればPER30倍で株価は30ドル。
となります。
将来を予測するのは無理ですが、このまま赤字で終わるような感じはせず、黒字化は出来ると思います。
この会社はテック企業ではなく、普通にカフェです。
普通にカフェなので、普通に経営するば問題なく黒字化出来ると考えています。
ラッキンコーヒーを動画で解説
動画で解説したものをユーチューブにアップしています。
動画ではラッキンコーヒーの店舗の動画も見ることが出来ます。
是非動画もご覧ください。
動画へのコメントを書いて頂ければ幸いです。