テンセントミュージック エンターテイメントは買い時か?(2019年第3四半期決算)
米国上場株 テンセントミュージック エンターテイメント(Tencent Music Entertainment)の2019年第3四半期の決算についてレビューします。
結論から書くと、現在株価はIPO価格よりも安くなっていて、今後の成長を考えると買い時ではないかと思いました。
株式概要
2018年12月12日NYSEに上場
ティッカー:TME
IPO時の公募価格:13米ドル
【テンセント ミュージックの特徴】
・QQ Music、Kugou Music、Kuwo Music、WeSingの4つのメインのサービスを展開
・音楽ストリーミングサービス、カラオケアプリ、ライブストリーミングサービス
・オンライン音楽 月間ユーザー数:6億6100万人(2019年3Q)
・世界3大レーベルの”ユニバーサルミュージック”、”ソニーミュージック”、”ワーナーミュージック”と提携
2つの事業モデル
■ストリーミングサービスのQQ音楽
・サブスクリプションモデルで音楽を配信
・以前は無料で世界中の楽曲が聴くことが可能。今は徐々に有料化。
・安いプラン(1か月300曲までのダウンロード制限あり)
12か月:88元、6か月:45元、1か月8元
・豪華プラン(ダウンロード)無制限
12か月:168元、3か月:45元、1か月:12元
■音楽ソーシャルサービスのWeSing
・ソーシャルユーザー数はストリーミングの30%程だが、売上はストリーミングの約2.5倍(2019年3Q)、TMEの売上の63%を占める
・代表的なアプリ WeSing
・ユーザーが歌を歌って、他人と共有し、コメントをする。
・自分が歌手になった気分で歌を歌い、聞いてる人が投げ銭を行う。
・日本のSHOWROOMのビジネスモデルはこのような中国のサービスを基にしている。
・Spotifyには無いサービス
Spotifyとの関係
・2017年12月TMEは親会社テンセントと共同で音楽ストリーミングサービスの大手で世界60カ国でサービス展開をしているSpotifyと株式交換を実施、株式7.5%を取得。
・SpotifyはTMEの株式9%を取得
2019年第3四半期の決算
・モバイルのオンライン音楽ユーザー:6億6,100万人(0.9%増)
・Online music paying users 3540万人(42.2%UP)
・売上:65億1000万元 (31.0% UP)
音楽ストリーミングの売上:16億1000万元(10%UP)
音楽ソーシャルの売上:41億3000万元(17%UP)
・営業利益:11億9000万元 (11.9% UP)
・最終利益:10億3000万元(6.8%UP)
株価試算
株価はIPOの公募価格より安い!
〇予想EPSから株価を試算
2020年
0.43X25倍=10.75ドル
0.43X35倍=15.05ドル
2021年
0.63X25倍=15.75
0.63X35倍=22.05ドル
2022年
0.87X25倍=21.75ドル
0.87X35倍=30.45ドル
30ドルまで株価が上がれば良いですね!
【動画】
今回の内容も動画にしています。
是非ご覧ください。
動画の内容
・テンセント ミュージックとは
・ユーザー数
・Spotifyとの関係
・業績
・株価と株価予測