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アマゾン 2006年- 2018年までグラフ化と2018年決算レビュー

アマゾンの2018年の第4四半期の決算が出ました。

 

米国株のIT企業の代表的な銘柄です。皆さん気になるところですね。

 

今回は決算内容に加え、2006年から2018年までのアマゾンの事業別売上、営業利益、EPSのグラフを作りましたので、これまでを振り返ってみたいと思います。

  

早速内容を見ていきましょう。

 

企業名 Amazon.com

ティッカーコード AMZN

 

2018年第4四半期実績内容

 

売上は20%UPで724億ドル(前年同期6,050億ドル)

 

営業利益は380億ドル(前年同期210億ドル)

 

純利益は3億ドル増え、190億ドル

 

EPSは6.04ドル(前年同期3.75ドル)

*7.8億ドルの米国の税金と2017年ジョブアクトのメリットがある

 

営業キャッシュフローは67%UPで3,070億ドル(前年は1,840億ドル)

フリーキャッシュフローは1,940億ドル(前年は830億ドル)

 

アナリストらが予想していた売上高718億7000万ドル、1株あたり利益(EPS)が5.67ドルを上回りました。

 

2019年第1四半期のガイダンス

 

 

2019年第1四半期の売上予測560億‐600億ドルで前年同期比10-18%UPを見込んでいます。

 

営業利益は23億‐33億ドルを見込んでいる。前年同期は19億ドルでした。

 

今回の決算はアナリストの予想ではより好成績が出でましたが、2019年第1四半期のガイダンスが弱気になっています。

 

2018年通年の内容

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*上記資料は著者が作成しました。

 

アマゾンの売上2,328億ドルの内訳

北米事業:1,413億ドル

国際事業:695億ドル

AWS事業:257億ドル

 

*上記のAWSとはAmazon Web Serviceの事でクラウドサーバーの事業です。

 

アマゾンはやはり北米(USA)の売上は圧倒的に大きいですね。

 

アマゾンでEC事業をしいている友達は、米国アマゾンは日本のアマゾンの10倍以上の市場だと言っていました。やはり本家はスケールが違いますね。

 

アマゾンの営業利益124億ドルの内訳

 

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*上記資料は著者が作成しました。

 

北米事業:73億ドル

国際事業:マイナス21億ドル

AWS事業:73億ドル

 

アマゾンはECの会社と言うイメージですが、営業利益を見ると、北米事業とAWSの営業利益が同じくらいです。

 

正確に言えAWSの営業利益は若干北米よりも高いです。

 

AWSの売上はアマゾン全体の約11%なのに、営業利益の半分をAWSが稼いでいます。

 

AWSの営業利益率は約28.5%と高利益の事業となっています。

 

また、AWSの凄いところは、成長率です。

売上が前年対比47%も伸びています。

 

AWSはアマゾンのを牽引しています。

 

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*上記資料は著者が作成しました。

 

アマゾンの国際事業(海外事業)は赤字です。

海外事業に関してはまだまだ投資段階とですね。

 

昨年の年末商戦期間の有料会員サービスアマゾンプライムの加入者は増加し、プライムの会費からの売上は25%UPし、40億ドルになりました。

 

アマゾンプライムは世界で1億人以上います。

 

アマゾンの過去と今後の株価の見通し

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*上記資料は著者が作成しました。

 

アマゾンは2015年から利益が出てくるようになり、特に2016年からは利益がグングン増えています。

 

これはAWSの影響が大きいですね。

 

2014年から国際事業が営業利益で赤字を出し始めています。

やはり海外への投資を積極的に進めているからと思います。

 

2018年のEPSが20.14ドル

 

決算発表のあった米国時間2019年1月31日の株価の終値が1,718.73ドル

 

1,718.73ドル÷20.14ドル=PER85.34となります。

 

非常に高いPERですが、現在アマゾンの場合はPERで計れないビジネスのフェーズです。

 

利益よりも全体の売上の拡大、北米での利益、AWSの成長率に注目していくべきだと思います。

 

仮に2019年の売上が2018年より20%UPするとすれば、株価も20%ほど上げると考えてみようかなと思います。