株を売買する際の売買単位と株式分割
株を売買する際には、売買単位と言うものがあり、現在の日本株のルールでは、株は1株いくらと値段がついていても、1株だけでは買うことが出来ません。
今日は、株の売買単位と株式分割について勉強したいと思います。
日本の株の売買単位
現在、東京証券取引所に上場する株を買うには、100株単位で買わなければなりません。
このルールは2018年10月1日から始まりました。
それまでは企業によって1株単位、10株単位、50株単位、100株単位、200株単位、500株単位、1,000株単位、2,000株単位と言う8種類の売買単位がありました。
単位が色々あると株を買うときに、幾ら必要なのか分かりにくいですね。
でも現在のように100株と統一されているのも、株によっては大金が必要で困りますね。
今日のNHK NEWS WEBによると、東京証券取引所が2020年から1株でも株式を購入出来るように各証券会社と調整を進めるようです。
1株からの少額投資 東証が新たな仕組み導入を検討
若い世代などに株式投資のすそ野を広げるため、東京証券取引所が、実質的に1株からと、今よりも少額で株式に投資できる新たな仕組みを導入する検討に入ったことが分かりました。
NHK NEWS WEBより引用
現在の東証のルールですと、もし化粧品会社の株式会社コーセーを買いたいと考えた場合、株価は2019年3月27日の終値で19,590円です。
100株買うには、195万9千円のお金を準備して買わなければなりません。
がんばって約200万円で株を買って、もう少し買い足したいと思った場合、更に約200万円のお金が必要になります。
株価が2倍になったので半分売ろうと思っても、100株単位と言う制約があると、調整が難しいです。
東証上場の株式会社キーエンスと言う検出・計測制御機器大手の企業の株価は、71,830円です。
この会社の株を買うには、718万3千円の資金が必要になります。
こんなに高いとなかなか手が出ないですよね。
ちなみに、香港株にも売買単位があり、会社によって100株、500株、1,000株など、売買単位が違います。
株式分割とは
以前ホリエモンがライブドアを経営していた際に、株価を下がて、誰でもライブドアの株を買いやすくするために、株式分割を行いました。
株式分割とは、ある企業の株価は2,000円の価格がついていて、1億株の株式を発行しているとします。
この企業の時価総額は2,000円X1億株=2,000億円です。
この会社の株、100株を買うには2,000円X100株=20万円の資金が必要です。
もっと誰でも、学生でも買うことが出来るようにするために、1億株の株を2つに分割して、発行株数を2億株にします。
そうすると、時価総額2,000億円÷2億株=1,000円となり、株価は半分の1,000円になります。
えー、株価が1,000円って、大損なの!。
心配はいりません。
企業が株式分割をすれば、あなたはその分新しい株を貰うことが出来ます。
もし1,000株保有していて、2分割の株式分割があれば、1,000株を無償で貰う事が出来ます。
よって、保有株巣は2,000株になります。その代わりに株価は2,000円から1,000円になります。
トータルの時価総額は、分割前も分割後も同じ。
株式分割してもあなたの資産も同じです。
ただ、1株の株価が下がって、多くの人たちがその会社の株を買いやすくなるので、取引が活発になり、株価が上昇する可能性が高くなります。
食品会社など、最終消費者に商品をする企業は、売買単位のハードルが下がて、流通する株の数も増して、株主優待を行い、個人株主(ファン)を増やそうとしている企業があります。
株式分割があると、分割の内容(何分割か)と権利付き最終日が発表されます。
この権利付き最終日に株を保有していると、株式分割で新しい株も貰える権利があります。
早く1株単位の売買が出来るようにすべき
昔は株は株券があって、1株だけ売買をすると事務手数料が大きな負担になったと思います。
現在では全て電子化されているのですから、売買単位を全て取り払って、1株からでも株を買えるようにしても、大きな負担にはならないと思います。
米国株は売買単位が無く、1株から取引が可能です。
それでもアマゾンの場合は、株価が約1,780ドルなので、1株買うだけで、日本円で約19万5千円が必要になります。
私は大学生の時に株に興味を持っていましたが、当時は売買単位のハードルで諦めました。
今だと、スマホの電子決済の中にあるお金で、学生でも気軽に株を売買出来るようにすれば面白いと思います。
学生の時から株の売買をして、興味を持てば経済・金融・仕事など色んな事を勉強出来ると思います。
早く1株単位の売買が実現してほしいです。