相場格言から学ぶこと
日本の先物取引市場は、江戸時代のお米の取引から始まったと言われています。
長い歴史の中で相場に関わる人達が言い伝えられてきた相場格言があります。
相場格言は抽象的なもので、株式取引について具体的なアドバイスにはなりませんが、株式市場と向き合う上で、心構えとして知っておいても良いかと思います。
今日は私の好きな相場格言を10個、ご紹介いたします。
- 人の行く裏に道あり花の山
- 備えあれば迷いなし
- 売るべし 買うべし 休むべし
- 売り買いは腹八分
- もうはまだなり まだはもうなり
- 申(さる)酉(とり)騒ぐ
- 卵は一つの籠カゴに盛るな
- 10月は、株式投機にはとくに危険な月である。それ以外に危険な月は、7月、1月、4月、11月、5月、3月、6月、12月、8月、2月である
- 強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく
- 二度に買うべし 二度に売るべし
人の行く裏に道あり花の山
多くの人達と同じ方向に行くより、みんなが行かない裏道を行くと、利益の山が見つかると言う意味です。
ただ私の意見では、現実の株式相場を見た場合、わざわざ誰も知らない小型株を買うのは避けた方が良いと思います。
私は過去に香港の小型株2銘柄で売買停止を経験しました。売買停止で、口座に今でも持株が表示されていますが、実質の倒産です。
誰も知らないような小型株を狙うよりも、大型株でも、みんなが悲観的になって投げ売った後で、上昇の兆しが見えたときに買いに入るのが良いかと思います。
投げ売った人達は、自分が売った株価より上昇していると、もう買う気にならないと思うのですが、実際の相場はそうではなく、上がる株なら、自分の売値より高くても買って利益を取りにいくべきだと思います。
備えあれば迷いなし
きちんと下調べして株を買えば迷うことはないと言う意味です。
きちんと自分自身で調べて買えば迷うことはないはずなのですが、それでも買った後で下げたり、なかなか上がらないと人は不安になるものです。
株式市場に自分の大切なお金を投じていても、きちんと調べてから行動していれば、動揺しないで、堂々と構えておくべきですね。
売るべし 買うべし 休むべし
株式投資をしていると、上昇相場では常に株を持っていないと落ち着かないです。
儲けのチャンスを逃したと考えてしまいます。でもある株で利益を確定し、直ぐに次の別の株を買って、その後に下げ相場になって結局損をしてしますこともあります。
利益が出ても調子に乗らずに、落ち着つくためには休むのも言いかなと思います。
売り買いは腹八分
株式取引をテーマにしたドラマ「ビックマネー」は、「頭とシッポはくれてやれ」と言ってました。
売り買いは腹八分も同じことです。
人はより多くの利益が欲しいので、株価の天井で売りたいし、買うときは一番底値で買いたいものです。
でもどんな株に詳しい人でもそんなに効率よくトレードは出来ません。
最大限の利益は取れなくても、大きな流れで利益を取りましょうと言う事だと思います。
もうはまだなり まだはもうなり
持株が下がって、もうこれ以上下げないだろうと思っていたら、まだ下がるかも知れません。
買おうと思っている株が、もう少し下がると思っていたら、もう下がらないかも知れません。
このように自分の仮説よりも、もう少し深く考えてみましょうと言う教えです。
特にリーマンショックのような時は、もうここが底だと思っていたら、2番底、3番底がありました。
申(さる)酉(とり)騒ぐ
猿と鳥が騒ぐように、申年と酉年には相場が荒れて大きく動くと言う格言です。
これには根拠は無いと思いますが、2017年は世界的に株式相場が大きく上昇しました。
まあ翌年2018年はもっと乱高下がありましたけど。
卵は一つの籠カゴに盛るな
今では誰もが知っているポートフォリオ理論です。分散投資をしてリスクに備えましょうと言う事です。
ただ、あまり分散し過ぎると、保有株全てに目が行き届かなくなったり、数銘柄で損失を出しても大したことが無いと思うようになります。
分散のし過ぎには注意が必要です。
10月は、株式投機にはとくに危険な月である。それ以外に危険な月は、7月、1月、4月、11月、5月、3月、6月、12月、8月、2月である
これは相場格言ではないのですが、トムソーヤの冒険の著者のマーク・トウェインの名言です。
当たり前の事ですが、株式相場はいつもリスクがある。勉強せずに相場はするなと意味だと私は考えています。
強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく
この言葉そのままですが、大切なのが最後の幸福感の中で消えていくだと思います。
含み益が出ているときは、もの凄く嬉しいですが、油断しているといつの間には下げていて、利益がなくなっている時があります。油断禁物ですね。
二度に買うべし 二度に売るべし
株を売買していてホントにこの事の大切さを実感します。
今が安いとと思って買っても、更に下がることもなるし、今が天井だと思って売っても、売却後に更に上がることがあります。
面倒かも知れませんが、買うときも売るときもタイミングを分散してみるのも大切だと思います。
相場格言は長い相場の歴史の中で伝えられてきただけあって、本質を突いたものが多いと思います。
昔と今では株式相場のスピードや規模が全く違いますが、基本的な考えは同じかなと思います。
私も常に勉強していこうと思います。
ご購読有難う御座います。
上記の相場格言以外にも、こんな良い相場格言があるよ、私はこんな相場格言が好きだと言うものが御座いましたら、是非コメント欄に記載下さいませ。