逆イールドカーブってどう言うこと? 今後の米国株式市場の見通し
逆イールドカーブが発生して、景気後退期に入ると騒がれています。
イールドカーブって何なの?
私も良く分からないので、今回自分で勉強し記事に纏めてみました。
イールドカーブを知る前に、債券とは何か、金利とは何かを順番に勉強しましょう。
債券とは?
債券とは、お金を借りる企業や国が、貸し手に渡す借用証書です。
お金を貸した人は債権を持っていると、貸出金利と元本を回収する権利を持っていると言う事になります。
国がお金を借りるときには、国債を発行します。
企業がお金を借りるときには、社債を発行します。
債券は、株よりリスクが低く、預貯金よりリスクが高いと言われています。
この債券が株式と同じように売買されています。
金利とは何か?
もしあなたが、誰かに貸し出す場合、短い期間お金を貸すよりも、長い期間お金を貸し出す方が、高い利子が欲しいですよね。
なぜなら、長い期間お金を貸す方が、貸し倒れになるリスクが高いからです。
また信用できない相手にお金を貸す場合には、多くの利子が欲しいですよね。
このように金利は貸し出す期間や、貸し出す相手によって変わってきます。
イールドとは?
イールドカーブとは、債券の金利の曲線の事です。
債券の期間が短かれば金利が低く、期間が長くなれば、金利が高くなります。
よって、イールドカーブは通常右肩上がりのカーブを描きます。
これは私たちの身近な定期預金と同じです。
3か月間の定期預金よりも3年間の定期預金の方が利息は高いです。
当たり前ですよね、3年間もお金を出すことが出来ないので、その分高い利息が欲しいですよね。
逆イールドカーブとは?
3月22日に米国国債の短い期間の3カ月物と長い期間の10年物の金利(利回り)が12年ぶりに逆転しました。
この状態が、逆イールドカーブの発生です。
逆イールドカーブとは、長い期間よりも短い期間の方が金利が高くなる異常な状況の事です。
債券の利回りも株の利回りと同じで、買う人が多くて債券価格が上がると利回りが下がります。
多くの投資家が経済の先行きを不安視して、安全な長期の国債を買うと、国債の価格が上昇し、利回り(金利)が下がります。
そうなると、短期の金利よりも長期の金利の方が低くなってしまいます。
要するに投資家の心理が経済の見通しを不安視していると言う事です。
まだ発生していませんが、米国債の10年物の利回りが2年物より低くなると、その後にリセッションがやって来ると言われています。
今後リセッション(景気後退)入りするの?
アメリカでは、過去50年間で、逆イールドが発生後にリセッションがおこりました。
逆イールドが発生してからリセッションが起こらなかったのは、過去に1回だけです。
逆イールドカーブの発生後、リセッション入りが高確率で発生するのでニュースで騒がれました。
ただ逆イールドカーブの発生後に直ぐに景気後退で株価も下がるかと言うと、そうではなく、逆イールドカーブの発生後、1、2年してからアメリカが景気後退に入ると言われています。
直ぐに株式市場に影響がないと言われても、いつなのか余計に不安になりますよね。
世界一のGDPのアメリカと世界の時価総額の半分を占めるアメリカ市場は大きな影響力を持っています。
現代の株式市場は世界の影響を大きく受けますので、日本株も中国株も米国株も単一市場で単独の動きはしません。
各市場が連動しています。
アメリカが下がれば、翌朝の日本や中国の株式市場が下がります。
私が先日ポートフォリオの殆どの株を売却して、現金にしたのは逆イールドが発生が理由ではありません。
ポートフォリオの大部分を占めていた、テンセントの2018年の決算が思った通りに伸びていなかったので売りました。
また中国平安保険も自分で決めていた目標株価レンジに入ったので半分強を売却しました。
逆イールドカーブの発生後、アメリカ市場は動きが激しいですが、基本的には調子が良いです。
まだ直ぐに景気後退しないなら、まだ株式市場が上がている現在、株を買わなければチャンスを逃してしまうのではと、考えることがあります。
でも、逆イールドカーブとは別に考えても、株式市場の波は上げ下げがあるものです。
チキンレースの様な感じで、株を買わないと儲け損なうし、買うと下げに巻き込まれそうで、グロース株(成長株)投資をしていると、いつも落ち着かないですね。
判断力と実行力は大事ですが、どれだけ精神的に強くなれるかも、株式投資で重要なことだと思います。
私の勉強した内容が間違っているよ、もう少しこんな事を追加した方が良いよと言う事がありましたら、お気軽にコメント欄にお書き下さいませ。
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