中国の消費行動の変化(ラッキンコーヒー・中国の食文化・フィットネスジム・映画館)
この10年ほどで大きく変わったと思う、中国の文化と消費行動について書きたいと思います。
中国に住んで生活をしていたら、変化を感じて中国株の投資に活かせるのではないかと思われますが、中国の変化の予測は非常に難しいです。
ラッキンコーヒー(Luckin Coffee)
ナスダック市場へ上場申請をしたラッキンコーヒー。
このような中国企業が出てくるとは、思ってもいませんでした。
オフィスビルの店舗は、ホワイトカラー層のコーヒー文化をターゲットにしています。
みなさん出勤前や昼休みにコーヒーを買って、事務所に入っていきます。
改めて思ったことは、店舗を小さくして、店員の数も少なくしコストを抑えています。
昨日友達と昼食後にカフェへ行こうと言う事になって、ラッキンコーヒーへ行ったのですが、満席で座れませんでした。
昨日行ったのはパークソン百貨店の中にある、小さなお店でテーブルが4つしかありません。
仕方が無いので、オフィスビルの中にある、別のラッキンコーヒーの店舗へ行ったのですが、そこはテイクアウトとデリバリー専門店で座席がありませんでした。
ラッキンコーヒーは3種類の店舗があって、①大きなお店、②小さなお店、③テイクアウトとデリバリー専門のお店です。
店舗の91%が、オフィスビルのにあるテイクアウトとデリバリー用のお店です。
お店の面積が小さいので家賃も安くすむのですね。
スタバみたいに第3の場所として空間を売っているわけではないので、座れないのは仕方ないですけどね。
個人的には、もう少し座席のあるお店を増やして欲しいです。
ラッキンコーヒーについて、ご興味のある方はこちらをご覧下さい。
中国急成長企業 ラッキンコーヒー(Luckin Coffee )がナスダックにIPO申請 - 中国株 米国株なら-ゆうの株式投資物語
中国の食文化(コーヒーと牛肉)
上海には至る所に巨大なショッピングモールがあります。
日本から出張や旅行で上海に来た人は、人の多さにびっくりしています。
ショッピングモールや百貨店へ行くと、人の多さに疲れます。
ショッピングモールを歩いていて思うのが、カフェの多さとステーキのファーストフードのお店です。
コーヒー
中国ではコーヒーは殆ど呑まれて無かったですし、牛肉も食べることが少なかったと思いますが、この10年間で食文化が激変したと思います。
カフェはスタバを筆頭に色んなお店が乱立していて、どのお店も混んでいます。
私が上海に住むようになった2005年は、カフェと言えばスタバか上島コーヒーくらいしかありませんでした。
上島コーヒーは日本のUCCと全く関係のない、台湾系の資本のカフェで、スタバのようなお店ではなく、日本のファミレスのような食事をする場所です。
お店の作りが日本の昭和の喫茶店みたいで、ダサいです。
上島コーヒーには個室があるので、個室の中で、男女でイチャイチャしたり、グループでトランプなどのギャンブルをする場所です。
上島コーヒーのコーヒーはとにかく不味く、アイスコーヒーを注文すると最初からシロップがたっぷり入った缶コーヒーのようなコーヒーが出てきます。
中国は元々お茶を飲む文化があり、年配の人達はコーヒーを飲まないですが、40歳以下の人は外出先ではカフェに行く事が多くなっていると思います。
上海にあるお起きのカフェの内装はお洒落で、コーヒーの味よりも内装を重視しているように思います。
大半の人達は、実際スタバでブラックコーヒーを注文しているのではなく、フラプチーノやクリームの入った甘いコーヒーを飲んでいます。
私が思うには、スタバのコーヒーが不味いのでブラックで飲めないことと、まだコーヒーの味を知らない(慣れてない)からだと思います。
もう少し時間が経つと、本格的なコーヒーを出すお店が増えて、味が分かる人達も増えると思います。
牛肉
コーヒー同様に、中国では牛肉はあまり食べられていませんでした。
肉といえば、鶏肉と豚肉でした。
最近では、ショッピングモールへ行くと必ずステーキのファーストフードのお店があります。
数種類のお肉があって、100グラム幾らと価格表示があり、好きな肉を選んで量り売りを買います。購入後は焼き加減を伝えると、鉄板の上で焼いてくれます。
いきなりステーキのようなお店です。
いきなりステーキと違うところは、立ち食いではなく、非常に狭くて少ないですが、テーブルと椅子があります。
中国ではどんなチープな屋台でも、路上に椅子が準備してあり、立ち食いの文化はありません。
先日ステーキのファーストフードの動画を撮影しましたので、ご興味ある方は下記のユーチューブ動画をご覧下さい。
上海ではステーキ以外にも日本式の焼肉のお店が多くあります。
フィットネスジム
上海には、ジムがなぜこんなに多いの?
コンビニと同じくらいの店舗数があるのではないかと思うほど、フィットネスジム(スポーツジム)が多いです。
殆どのマンションやショッピングモールの中にジムが入っていますし、オフィスビルにもジムが入っていることがあります。
もの凄く店舗面積の大きなスポーツジムから、日本のコンビニの店舗くらいの面積のジムまで大小様々なジムがあります。
中国でも健康のため、特にダイエットの為にジムに通う人達が増えています。
大手のチェーン展開している店舗面積の大きい会員制のジムは、年会費制で、月額にすると大体600-800元(9,600円‐12,800元)ほどです。
大きなジムの場合は、ランニングマシン、バイクマシン、筋トレマシン、フリーウエイトコーナーがあり、ヨガやキックボクシングのクラス、プールもあるジムもあります。
コンビニのような小さな面積の店舗で、インストラクターがマンツーマンで指導するようなジムは、1回300元‐600元(4,800円‐9,600円)と高いところが多いです。
上海は不動産が高く、家賃も高いので、どうしてもジムの料金も高くなると思います。
ジムを探す際に、色んなジムの見学に行きましたが、大手チェーンのジムの内装は非常にお洒落で、ライトもバーの様に少し暗くしているジムもありました。
私はマシンとフリーウエイトのトレーニングに加え、ヨガもやりたいのですが、殆どのジムは夜10時には閉まります。
私は夜型で、遅い時間帯にジムに行きたいので、夜10時に閉店のジムには通えません。
現在通っているジムは24時間営業です。
ジムの内装はお洒落ではないですが、日本の会社が経営しているので、実用的で綺麗です。
しかも料金が1ヶ月あたり230元(約3,700円)ほどです。
ダイエットしたいからジムに通いたいと言う女子に、私のジムのことを話すと、そんなに安いジムは汚くないの? 設備は問題ないの? 内装はお洒落なの?と気にしています。
私の通っているジムも普通に綺麗ですし、きちんと通ってトレーニングをすればダイエットが出来ます。
ダイエットをしたいと言いながら、結局始めないか、続かない人が殆どです。
ジムがお洒落かどうかと気にするより、早くトレーニングを始めたほうが良いと思います。
映画館
複合型の映画館シネマコンプレックスもショッピングモールに必ずあります。
どのシネコンも非常に綺麗で快適です。大衆点評などのスマホのアプリを使えば、見たい映画を選んで、座席まで指定できます。
私が2005年に中国に来たときは、映画館の数が非常に少なかったです。
当時は、映画を見る場合は、海賊版DVD(1枚5元10元 約90‐160円)を路上で買うか、インターネットの違法アップロードを見ることが殆どでした。
ほぼ無料で映画が見ることが出来るのに、映画館にお金を払って行かないと思っていましたが、時代が変わると行動も変わるのですね。
どの映画館も、非常に盛況です。
中国で上映される外国映画は、年間に何作品までと、数に制限があります。
また映画の内容は審査がされ、上映が禁止される作品もあります。