ウーバー(UBER)のIPO結果とシェア・エコノミーについて
ウーバーのニューヨーク証券取引所への新規上場がありましたが、私はウーバー株を買う気は全くありませんでした。
公開価格:45ドル
初値価格:42ドル(6%下落)
初日終値:41.47ドル(7.62%下落)
ウーバーとはどういう企業かは、こちらの記事をご覧ください。
ウーバー(UBER)株がダメな理由
理由は下記の4つです。
- ウーバーの競合のリフトの株価がIPO後に下がり続けていた事
- ウーバーの運転手たちがデモを起こしていた事
- 株式市況が悪い事(対中関税)
- ウーバーは全く黒字になりそうにない事
世界各国法律や文化、雇用形態が違うので、世界で事業展開して利益を出すのは、なかなか厳しいのではないかと思います。
運転手が満足する報酬を得るようにすると、顧客が高いと感じるように思います。
この凄い給与格差(経済格差)のある国ですと、安い賃金の人が運転手として働くかも知れません。
また運転手の報酬の問題は自動運転化すれば解消されると言うかも知れませんが、自動運転が実用化されるまで未だ何年もかかると思います。
過去にライバル企業に中国事業を売却して資金を得たり、東南アジアでもグラブに事業を売却したりと言う状況です。
下手をするといつまでも赤字のままのような気がします。
ウーバーの主力事業のライドシェアは、移動したい人と輸送を供給したい人をマッチングさせると言う、世の中を効率化して、便利にする思想的な考えがあるのですが、そう簡単に収益化が出来るように思えません。
理想と現実のギャップのシェアエコノミー(中国の事例)
中国でも旧ウーバーが滴滴(DiDi)に吸収されて、ライドシェアサービスを行っていて、日常のサービスとして使われています。
私はこの記事を今カフェで書いていますが、このカフェまで滴滴(DiDi)を白タクを使ってきました。
乗客が運転手を評価する仕組みがあるので、中国のサービスとは思えないくらい、滴滴(DiDi)の運転手は低姿勢です。
でも恐らくこの滴滴(DiDi)も黒字化は出来ていません。
(上場していないので財務状況は不明です)
中国のシェア自転車も、中国の新4大発明と言われて、多くの会社が一気に参入しました。
しかしながら、全ての参入企業で利益が出せず、殆どの企業は資金不足に陥って倒産しました。残っているのはMobikeとアリババ系のHellowと小さな数社くらいです。
Ofoと言う大手も倒産してしまいました。
上海ではMobikeとアリババ系のHellowだけです。
しかも残っているこの2社の自転車は全てボロボロでブレーキが壊れた居たり、車体が曲がっていたりします。乗る前に必ずチェックっしないと事故を起こしてしまいます。
シェア自転車事業も各社いつまで続けることが出来るのかなと心配します。
以前ユーチューブに私がMobikeに乗って動画を撮影しましたので、ご興味が御座いましたらご覧ください。
この動画ではマクドナルドの無人オーダーとMobikeを撮影しています。
中国4大発明
- 羅針盤
- 火薬
- 紙
- 印刷
中国新4大発明
- スマホ決済システム
- シェア自転車
- ネット通販
- 高速鉄道
高速鉄道を中国の発明と言うのはどうなのかなと思いますね。
赤字企業のIPOについて
赤字企業の場合、IPOをしてから半年か1年は様子を見た方が良いと思います。
証券会社は売りたいので、アリババ以来の大型上場とか大きな事を言いますが、冷静に判断しないといけないと思います。
ウーバーの筆頭株主のソフトバンク・グループをいつか買いたいと思っていますので、今回のウーバーの下落のニュースと来週以降の対中関税の問題で株式市場が下げて日本株も下げ、ソフトバンク・グループも大きく下げたら、ソフトバンクGを買う事を検討したいと思います。
ソフトバンク・グループの2018年度の決算はこちらの記事をご覧ください。