しょぼい起業で生きていく えらいてんしょう(著)
しょぼい起業で生きていく えらいてんしょう(著)を読みました。
この本の著者はしょぼい起業家であり、ユーチューバーでもあります。
私がこの著者を知ったきっかけはたまたま見たユーチューブでした。
ユーチューブでは幾つかチャンネルを持っていて、新興宗教や社会ネタ、起業ネタなど幅広いテーマについて話をしています。
宗教ネタなどは過激な内容に思いますが、きわめて冷静に色んな新興宗教の問題点などを解説しています。
さて、この本の中の”起業”についてですが、起業と言うと、一般的にこれまで未だ何処にもない斬新なアイデアやITを駆使したカッコいい会社を作る、起業する人は意識が高いと言うイメージが強いと思います。
しかし、この著者が行っている起業は、昔ながらの自営業と言うイメージに近いと思います。
著者は大学在学中に50万円の元手で、リサイクルショップを開店し、大学卒業後も普通うに就職をせずに、自分の会社で生計を立てています。
著者は慶応大学を卒業していますが、世間の華やかな慶応のイメージとは全く違って、どちらか言うと、イケてない学生だったと思います。
就職しなかった理由は、スーツを着て満員電車で会社に行くのが無理と言う理由でした。
起業に際して、綿密な計画や志が有った訳でではありません。
リサイクルショップやバーを何となくやっているうちに、系列店が10店舗まで増えて、既に起業して7年間が経過しています。
現代はお金を使わなくても図書館で本を借りて読んだり、公共のジムで運動をしたり、質素な生活でも楽しむことが出来る、人はお金が無くても何とかして生きていけると言っています。
飲食店を行うなら、お店に住めば家賃は要らないし、お店で3食を済ませば、食費は要らない、「自分の生活を全て自分の労働で満たして、余った分を資本化する」と言っています。
このようにすれば、もし売れなかったら、自分で食べれば良く、お店の家賃以外の大きな固定費はありません。
”しょぼい起業は不況に強く、つぶれにくい”
立派な事業計画を作る前に、小さな資本で、とにかくやっちゃいましょうと言うのが著者の考えです。
資本が無くても、ギブ・アンド・テイクで協力者を作って、安く労働を提供して貰えば利益が発生する。
この本を読めば、とにかく気軽にまず起業してみようと、気が楽になれると思います。