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マイクロソフトとアマゾンの2019年秋四半期決算

今年は米中貿易戦争についてのトランプ大統領のツイッターによって、株価が大きく影響を受けました。

 

10月になって、第3四半期の決算が発表されるようになって、やっと企業業績で株価が動くようになってきたと思います。

 

マイクロソフト(MSFT)とアマゾン(AMZN)の第3四半期決算が出ましたのでメモをしておきたいと思います。

 

アマゾン(AMZN)

対象期間:2019年7月から9月まで

 

売上:699億ドル(前年同期比24%増)

 

売上構成比率

北米売上比率:61%

国際売上:27%

AWS売上:12%

 

アマゾンの営業利益の7割を稼ぐ、利益率の高いAWSの売上は35%増ですが、前期の37%からは鈍化しています。

 

純利益:21億3,400万ドル(前年同期比26%減)

利益が減っているのは、プライム会員の翌日配送が増え、配送コストが96億800万ドル(約46%増)も増えているからです。

 

EPS:4.23ドル(市場予測4.59ドル)

EPSが市場予測を下回ったと言う事で、決算発表直後のアフターマーケットで、アマゾンの株価は8%程下落。

 

しかしながら、翌日市場が開いてみると株価は戻し、10月26日の終値は前日比マイナス1.09%の1,761.33ドルで取引を終了しました。

 

会社予測

10月から12月の第4四半期も配送サービスのコストが15億ドルほど必要になると発表しています。第4四半期は年末商戦があり、売上は前年比の11‐20%増(800億‐865億ドル)を見込んでいます。

 

考察

前期でも物流コストが増えることは言われていましたし、やっぱり減益かと予感通りでした。

 

ただ決算直後にアフターマーケットで株価が8%も下落はちょっとびっくりしました。

 

売上は伸びていますし、減益と言っても前向きに物流強化のためのコスト増なので心配は無いと考えています。

 

アマゾンは元々自社で使うクラウドをAWSとして 外部に開放して儲けています。


FBA倉庫(Fulfillment By Amazon)も開放して、ヤフーショッピングや楽天のセラーが販売した物をアマゾン倉庫から出荷して、物流手数料を儲ける事業になっているんですね。

 

活用できるものはフル活用!

 

マイクロソフト(MSFT)

対象期間:2019年7月から9月まで

 

売上:303億5,500万ドル(前年同期比14%増)

 

アジュールの売上が59%増、ただ前期の64%増からは減速。

ダイナミクス365の売上は41%増

オフィス365の売上は25%増

リンクドインの売上は25%増

 

純利益:106億7,600億ドル(前年同期比21%増)

 

EPS:1.38ドル(市場予測1.28ドル)

 

考察

マイクロソフトの決算は予想通りの手堅いものでした。

 

マイクロソフトはハイテク企業ですが、売上も安定して伸びていますし、配当も増配傾向ですし、アマゾンやフェイスブックとは違います。

 

P&Gやジョンソン&ジョンソンのような、ハイテク界の手堅い企業だと思います。

 

追記ですが、先程入ってきたニュースでマイクロソフトが米国防総省との100億ドルのクラウド契約をしたと言うことで、アフターマーケットで株価が3%ほど上げています。