JD.COM(京東商城)企業分析 業績・株価・今後の見通し 2018年第4四半期決算
JD.COM(京東商城)の2018年第4四半期決算が発表されました。
決算発表後、プレマーケットでは株価が13%以上も上昇!
第4四半期の業績を追加し、JDについての記事を更新いたします。
直近の四半期決算のハイライト
決算期:2018年第4四半期
1)売上高:1,348億人民元(前年同期比22.4 %UP)
2)純利益:マイナス48億人民元(前年同期マイナス9億元)
3)一株当たりの利益(EPS):マイナス3.32人民元 ・マイナス0.48米ドル(前年同期マイナス0.64人民元)
2017年まではずっと赤字でした。
2018年の第1四半期と第3四半期は利益が出ていましたが、第4四半期は再び赤字になりました。
2018年通期決算・過去の決算
2018年通期決算内容
1)売上:4,620億人民元(前年比27.5%増)
ネット商品サービス:25.4%増
サービス収入:50.5%増
2)コスト:3,961億人民元(前年比27.1%増)
*コスト増の要因はオンライン直販の増加と出店者とパートナーに提供する物流のため。
フルフィルメントの費用:320億人民元(前年比23.8%増)
フルフィルメントの費用:売上の6.9%(前年は7.1%)
マーケティング費用:192億元(前年比28.9%増)
技術開発費:121億人民元(前年比82.6%)
*継続して技術開発に投資をしています。
管理費用:52億人民元(前年比22.4%増)
3)営業利益:マイナス26億人民元(前年は8億人民元)
JD Mallの営業利益率:1.6%(前年は1.4%)
4)純利益:マイナス25億人民元(前年は1.5億人民元)
5)一株当たりの利益(EPS):マイナス1.73人民元 (マイナス0.25米ドル)、前年はマイナス0.08人民元
JD.COM(京東)の状況
顧客数は順調に伸びています。
ECの取り扱い高も毎年順調に伸びています。
京東が投資する物流施設
フルフィルメントセンター:7都市
フロントディストリビューションセンター:28都市
大型倉庫は550棟(総面積約1,200万平方米)
自社のメガ倉庫:11都市に18プロジェクト
*2018年12月末時点
京東は自社配送が売りですので、物流にかなり投資をしています。
倉庫を外から見た事がありますが、とにかくデカい!
決算を見て思う事
JD.COM(京東)の顧客数は約3億人になり、これまで順調に伸びています。
また、ECの取り扱い高も約30%も伸びて、1兆6,700億人民元となりました。
2018年は純利益がマイナス25億人民元(前年は1.5億人民元)と大きく赤字をだしていますし、フリーキャッシュフローも今年はマイナスです。
しかしながら、JDは未だ事業の投資段階で、顧客数と取り扱い高、売上が伸びていれば評価出来ると投資家は考えていると思います。
JDは利益の未だ出てなかった昔のアマゾンと考えて投資していると考えます。
中国のECやECとリアル店舗の融合のニューリリテイルは、利用額はまだまだ伸びると思います。
JDの売上も未だずっと伸びていくと考えます。
JDの株価
2018年第4四半期の決算発表後、株価は大きく上昇しました。
株価の過去の最高値は2018年1月22日の50.5米ドルでした。
過去の最高値を更新するには、決算で結果を出していくしかないですかね。
中国No.2のECサイト JD.COM(京東商城)とは
JD.COM(京東京東商城 )とは、中国第2位のネット通販(EC)サイトを運営する企業です。
2004年にCOEの劉強東氏が北京で設立し、2014年には米国ナスダック市場へ上場をしました。
中国ではアリババが有名ですが、JD.COM(京東)は中国第2位のEC取扱高を持っています。
アリババはECのプラットフォームを使って、出展者に販売の場所を提供するだけですが、JD.COM(京東)の場合は自社で販売・自社物流の販売を行っています。
アリババのライバルであるテンセントがJD.COM(京東)に資本を入れて支援しています。
JD.COM(京東)のECサイト
JD.COM(京東)のIRサイト
*この記事のはJD.COMのIRサイトより情報を取得して作成しました。