成長株投資と高配当株投資の投資手法
成長株投資(グロース株)と高配当株(インカムゲイン狙い)投資と言う、2つの株式投資の手法について書きたいと思います。
この記事は私が株式投資の本を読で、実際に自分で投資を行った経験から書いています。
私は株に投資をするとき、儲かると確信することも無いですし、常に間違っているのではないかと思いますし、自信はありません。
全ての投資が儲からなくても、トータルで儲ければ良いと考えています。
また一番大切にしている事は、大きな損失を出して、財産を失って再起不能にはならないようにすることです。
株式投資をする上でのルール
私はいつも株に投資をしていますが、株式投資に使う以外の現金は常に確保しています。
その現金は絶対に投資には使いません。
その現金があれば最低4年間は無収入でも生活が出来るくらいの額を確保しています。
そんなに現金を持っていて勿体無い、もっと投資に使えば良いのにと考えるかも知れません。でも、その現金を確保しているからこそ、株式投資を思い切って出来ると考えています。
現在は中国株(香港株)と米国株の2つの市場のみに投資しています。
一応日本株も株主優待狙いで持っていますが、小さい額ですし、この株は売ることは無いと思います。
中国株を始めた2003年から2008年のリーマンショックまでは、中国の経済成長に伴って、中国の企業の業績が大きく伸びました。
この時の中国株への投資手法は、成長に乗って株価が上げていくことに賭ける、成長株投資(グロース株)でした。
リーマンショックに巻き込まれ、それまでの利益が結構な割合で無くなってしまいました。
その後は、一部の資金で高配当株投資をしましたが、自分の目標とする資産額と目標達成までの時間を考えると、高配当株投資では間に合わないと思いました。
現在は、成長株投資(グロース株)の集中投資で、保有銘柄数は少なめにしています。
それでは、私が考えている成長株投資(グロース株)と高配当株投資について、ご説明したいと思います。
成長株投資(グロース株)
成長株投資(グロース株)のメリット・デメリット
- 上手くいけば、短期間で大きく儲かる。
- 大きく損をすることがある。
- 企業の成長を常に確認する必要がある。
投資の対象市場の前提条件
投資しようとしている企業が活動している国が経済成長をしていること。
常にイノベーションを起こすアメリカは平均株価が常に右肩上がりです。また中国は6%以上のGDPが毎年6%以上伸びています。
私が日本株に投資をしないのは、この市場の条件が良くないと考えているからです。
もちろん日本株でも物凄く成長している企業はありますが、探すのが難しいと考えています。
成長株(グロース株)投資を行う条件
①投資しようとする企業の業界が伸びていること。
業界でトップ3以内に入っている企業が良い。
出来れば業界ナンバーワン企業が良いと考えます。
②チャートが右肩上がりであること。
③営業キャッシュフローが過去3年以上連続で増えていること
営業キャッシュフローは企業の活動の中で流れ込んできた現金です。流れ込んで来る現金が減っているような企業は成長していません。
営業キャッシュフローが純利益より大きいこと。
営業キャッシュフロー・マージンが15%であること。
営業キャッシュフロー÷売上高=営業キャッシュフロー・マージン
④売上が10%以上増加、純利益が20%以上増加しているのが好ましい。
⑤EPS(一株当たりの利益)及び売上高が過去3年以上連続で増加していること
純利益÷発行株式数=EPS(一株当たりの利益)
四半期決算で売上とEPSのコンセンサス予測より、結果が何度も上回っているのが好ましい。
⑥IPO(新規上場)をして1年以上経過していること。
⑦成長株の場合は、配当が無くても構わない。
⑧株を保有している期間は、四半期決算で売上、EPS、営業キャッシュフローが増加しているか確認し、結果がコンセンサス予測を上回っているか確認する。
コンセンサス予測を大きく下回って、成長が鈍化したと考えたら、売却する。
グーグルやアリババのような成長株の場合は、上記のような基準で投資をするかどうかの判断になると考えています。
ただ、上記条件全てが合ってない場合でも、株を買う場合があります。
高配当狙い(インカムゲイン)投資の株を探す手順
現在私は高配当狙いの投資はしていませんが、高配当狙いの投資は好きですし、高配当狙いの投資で資産を積み上げている投資家は尊敬します。
私も大きな資産が出来上がったら、高配当狙いの投資に切り替えたいと考えています。
高配当株投資のメリット・デメリット
- 安定して配当が入ってくる。
- 大きく損はしないが、大きく儲からない。
- 資産を作るのに時間がかかる。
投資の対象市場の前提条件
平均株価が長期(20-30年以上)で右肩上がりであること。
高配当投資の対象市場はアメリカと考えています。
高配当株投資を行う条件
①業界で圧倒的な有名ブランドを持っていること。
出来れば業界ナンバーワン企業が良いと考えます。
②チャートが長期的に緩やかに右肩上がりであること。
③営業キャッシュフローが安定して出ていること
営業キャッシュフローは企業の活動の中で流れ込んできた現金です。流れ込んで来る現金が減っているような企業は成長していません。
営業キャッシュフローが純利益より大きいこと。
営業キャッシュフロー・マージンが15%であること。
営業キャッシュフロー÷売上高=営業キャッシュフロー・マージン
④EPS(一株当たりの利益)及び売上高が、連続で増加していること。
EPSの成長率が伸びていること、若しくは伸びていなくても安定していること。
純利益÷発行株式数=EPS(一株当たりの利益)
⑤配当が連続して増えていること。
配当利回りの明確な指標はないですが、3.5%以上は欲しいところです。
⑥株を保有している期間は、四半期決算で売上、EPS、営業キャッシュフローを確認し、配当額も確認し、安定していて異常が無いこと。
⑦PER(株価収益率)があまりにも高くなれば、一旦売却することもある。
通信会社のAT&Tや家庭用品のP&Gは、上記のような事項が、投資の判断の基準になると考えています。
P&Gの配当は1971年から2019年まで上記のグラフのように増配を続けています。
P&Gの配当実績はP&G IRサイトよりデータを取得し、グラフ化しました。
ただ私は高配当株投資を長期的に実践した経験がありませんので、上記の内容は理論だけになります。
決算書を読むこと
株式投資には他にも色んな手法があります。
上記2つの手法を行うには、企業の四半期後との決算を常に気にしなくてはなりません。
仮に10銘柄保有すると、10銘柄X4四半期=年間に40の決算書を見ていかなければなりません。
かなり忙しいですよね。
あまり多く保有すると細かく注目できなくなりますし、一つの銘柄で損をしても、痛みが感じられなくなってしまいます。
現在成長株投資をしている私は、多くても6銘柄以内にして、それぞれの決算を追いかけたいと考えています。