瓜子 ソフトバンクの投資先 中国中古車最大手 動画付き
中国の中古車プラットフォームの瓜子(Guazi)についてまとめました。
この企業はソフトバンク・グループの2019年3月の決算発表説明会の際に、ソフトバンク・ビジョンファンドの投資先として孫社長から紹介がありました。
また瓜子(Guazi)の上海のお店を訪問し動画を撮影しましたので、ご紹介します。
瓜子(Guazi)とは
瓜子は中国の中古車仲介を行う未上場企業です。
スマホを使った中古車の仲介では中国で最大の中古車取引量を誇っています。
中国全土の200都市に実店舗を出店しています。
瓜子の特徴は中古車の査定時に、259項目を検査し、AIを使った査定で、信頼性のある中古車を流通させる事です。
これまでの中国の中古車と言うと、走行メーターを巻き戻して販売したり、水没したエンジンの車を修理して隠したり、事故を隠して販売したりと、信頼性がありませんでした。
瓜子はITとAIを使って売りたい人の車を、検査・査定を厳密に、公平に行い、買いたい人とマッチングさせる事業を行っています。また瓜子が直売する中古車もあります。
瓜子は2015年に親会社の車好多集団(Chehaoduo 北京市)がスタートさせた事業で、ソフトバンク・ビジョンファンドが15億ドルを出資し、テンセントも出資をしています。
ITを使ったサービスを行うユニコーン企業の多くは赤字ですが、瓜子は既に黒字化しているようです。
親会社の車好多集団の企業価値は400億人民元を越えると言われています。車好多集団は瓜子の他に、新車販売のプラットフォームの毛豆新車(Maodou)も運営しています。
瓜子とはひまわりの種と言う意味です。
毛豆とは枝豆と言う意味です。
なんか非常にダサい名前ですね。
中国では干したひまわりの種を食べます。
中国人の友達とと中国のアプリの名前はなぜダサいのかと話題になりました。
友達が言うには、誰でも覚えやすい名前にするために分かりやすい単語にしているからではないかとの事でした。
考えてみれば、アップルもリンゴですからね。
中国の中古車市場
2018年の中国新車販売は、前年比2.8%減の2,808万台(中国汽車工業協会の発表)です。
中古車市場の販売台数は約1,400万台で、販売台数は伸びています。
今後大きくなっていく中古車市場に参入しているプラットフォームは非常に多くあります。
瓜子以外にも中古車プラットフォームは、優信(百度系)、淘車(テンセント・京東系)、人人車(テンセント、滴滴系)、車易拍(アリババ系)、他にも中小を含めるとかなりあります。
中国は何か儲かるビジネスがあると、多くの企業が一斉に参入していきます。
何処が生き残るか予測するのは難しいです。
瓜子の直売店へ見に行ってきた
私は上海に住んでいますので、瓜子の直売店へ様子を見に行きました。
行った場所は上海市の郊外にある瓜子二手車直売店(上海博園路店)です。
二手車とは、Second Hand Car、中古車の意味です。
このお店には621台の車両が展示してあり、お店の面積は非常に大きいです。
お店自体は非常に綺麗でスタッフはテキパキと仕事をしている感じです。
並べてある中古車も綺麗に掃除がされていて、日本の中古車屋さんと変わらないと思います。
瓜子の一番の特徴の中古車の検査・査定の場所がありましたので、さっそく見に行き、動画や写真を撮影しました。
そうしているとお店の人がやってきて、「車を買いに来たのか? 写真はダメだ」とちょっと強い態度で注意されました。
私たちはスマホでソフトバンクのロゴを見せて、「私たちはソフトバンクの股东(株主)に投資を考えていて、日本から来ました。ソフトバンクはあなたたちの株主です。」と言いました。
そう言うと、水戸黄門の印籠のような効果があり、お店の人が責任者を呼んできて、責任者が挨拶をしてくれて、瓜子についての説明を物凄く丁寧に長くしてくれました。
ただ残念なことに私は自動車の業界に詳しくない事と、説明してくれた責任者の方の中国語が殆ど理解出来ず、何を言ってるのか全く分かりませんでした。
その後も、事務所や車の写真撮影用のスペースなどを案内してくれました。
ソフトバンクのパワーは驚異的ですね。
お店の様子を動画にしましたのでご覧ください。
瓜子ホームページ
ソフトバンク・グループの2019年3月期の決算はこちらの記事をご覧ください。