中国のGDP4-6月は楽観視して良いと思います!
2019年7月15日に中国国家統計局が発表した、2019年第2四半期(4-6月)の中国のGDP成長率は市場予測通りの6.2%UPでした。上半期1-6月は6.3%でした。
内藤証券中国株情報のユーチューブと各報道、中国国家統計局のサイトを見て、私なりのメモと考察を書きたいと思います。
日本のニュースでは1992年以降で最低の伸び率、6.2%UPに減速などと報道されています。
確かに伸び率が過去最低になったのですが、GDPの分母が大きくなるにつれて、伸び率が鈍化するのは仕方が無い事だと思います。
GDPの内容 産業構造の変化
またこのGPDの内容を見てみると、中国はまだまだ先は明るいと思います。
下記のGPD成長率の赤色の部分をご覧ください。
第1次産業の伸びは縮小していますが、第3次産業は伸びています。
これは産業構造が変化しているからです。第3次産業はGDPの54.9%を占めています。第3次産業の規模はどんどん大きくなっています。
第3次産業が大きくなっていくのは経済発展する国が辿っていく当たり前のことですし、中国に限った事ではなく、ITの発展によって産業構造が変わるのも当たり前の事かも知れません。
固定資産投資も第3次産業が堅調に推移しており、特にハイテク関連の投資が活発なようです。
第3次産業が順調に拡大しているので、暫くこの先も中国のIT企業に投資をしていくことが出来ると思います。
工業生産の推移
工業生産は6月に回復しています。
中国の民間企業は伸びているのですが、日系企業を含む外資系企業は落ち込んでいます。
私は中国に住んでいて色んな日系企業の話を聞きますが、一部の日系企業は中国で成功していますが、殆どの日系企業の製造業は上手くいってないと思います。
中国のマーケット需要に合わせた価格・品質で物を作るのが出来ていない事が大きな要因であると思います。
一方中国の民間企業は強い資本力で製造設備も充実させ、中国のマーケット需要を的確に読んで、素早く対応して成功していると思います。
社会消費小売総額
社会消費小売総額は6月に伸びているのは、自動車の販売が急拡大したからです。
自動車が突然売れた理由は、排ガス規制の要因とのことです。
環境について中国政府は本気で取り組みを始めていますので、自動車の排ガス規制は自動車産業に大きな影響があり、買い替えを促すと思います。
環境問題の意識が高まってきて、最近になって上海でも家庭ごみの分別が始まりました。
環境関連の中国上場企業はどのような企業があるかも調査していきたいと思います。
内容証券中国株情報ユーチューブ
https://www.youtube.com/watch?v=4GOv-80KkAU
中国国家統計局サイト