英語の勉強方法 初心者向け 英会話は不要
「初心者が英語の勉強を効率よくする方法」について書きたいと思います。
殆ど英語力が無い人、英語と英会話の初心者のための学習方法です。
日本で生まれ育った普通の日本人は、小学生若しくは、中学生になってから英語の勉強を始めます。
日本の英語教育は読み書きが中心で会話の勉強をしないからダメだとか、英語の先生自身が英語を話せないのでダメだとか言われていることが多いです。
でも私の考えでは、普通の日本人は英会話の勉強の前に、文法と単語を勉強しなければならないと思います。
英語は読み書きできなくても、会話が出来ることが大切と思う人が居るかも知れません。
旅行などで英語と使う程度だと、会話だけで十分かも知れませんが、英語を仕事で使う場合は読み書き、英会話の両方が出来ないとダメです。
英語のきちんとした文章を書くことが出来ないと馬鹿だと思われます。
また読み書きは出来ないけど、会話は出来ると言う人がいますが、その人の会話は恐らく幼稚な内容しか話せないと思います。
この記事では、文法と単語を勉強し、その後英会話を勉強する方法をまとめたいと思います。
私は大学生まで全然英語の勉強をせず、大学時代にアメリカに留学をしました。今考えれば、物凄く非効率な方法で英語を身に着けたと思います。
英語の基礎が無かったために、語学学校でついていけず、最初の数か月は部屋に籠って英文法と単語を勉強しました。
私自身の反省を参考に、効率的な勉強方法を考えてみました。
この方法は語学留学をしなくても、日本に居ながら勉強出来る方法です。
日本人の英語力
日本人は受験勉強で英語を勉強しているので文法力、読解力、単語力があると考えている人が多くいます。
なので、実践的な英会話を勉強するために、ネイティブスピーカーを講師にした授業を取り入れるべきだと言われています。
しかしながら、殆どの日本人は、文法力、読解力、単語力もそれ程無いと思います。
もし日本人が、英語の読み書きの力があるなら、TOEICのリーディングセクション450点満点のうち、みんなが余裕で400点は取れるはずです。
それに英字新聞や英語のウェブサイトをすらすら読めるはずです。また英語で文章も書けるはずです。
実際の所、殆どの人が英語のウェブサイトを読めないし、英語で文章もスラスラ書けないですよね。
日本人は英語の読み書きは出来るけど、英会話が出来ないと言うのは妄想です。
殆どの日本人は英語の読み書きすらも、出来ないのです。
ただ受験勉強でかなり英語の勉強をして人は別で、それなりの英語の読み書きの力はあると思います。
初心者に英会話学校は無駄
英会話学校では、ネイティブの先生と実践的に楽しみながら英会話を身に着けましょう。文法は勉強しなくても大丈夫ですよ、と宣伝文句にしています。
要するに、しんどい勉強はしなくても、楽しみながら覚えることが出来ると言っています。
でもそんなことは絶対に無いと思います。
楽して出来るようになりましょうと言う方が、生徒が集まるからです。
基礎的な英文法や英単語力無い人が、実践的な英会話を勉強しても身に付かないと思います。
長い時間英会話を勉強すれば、ある程度のフレーズは覚えるかも知れませんが、効率が非常に悪いですし、応用が利かないと思います。
文法が分からなかったり、単語が知らなかったり、読んで分からない事を聞いて分かる訳がありませんので、英会話の実践をしてみても、時間の浪費になると思います。
英会話学校で生徒に、「文法と単語からやりましょう!」
などと言ったら生徒が来なくなるし、英会話学校の存在意義が無く、儲からなるので、そんなことは言わないと思います。
語学留学も同じで、基礎力の無い人が留学しても効率よく実につけることは出来ないと思います。
留学前に文法と単語はマスターしておいた方が、語学留学を効率的に使えると思います。
また英語は実際に英語を話している外国人から学んだ方が、本当の英語を身に着けられると言う意見も聞きすが、基礎が出来ない人にとっては外国人から学ぶことは出来ないと思います。
なぜなら、アメリカ人やイギリス人は英語を勉強したことが無いからです。彼らは英語を勉強したのではなく、生まれた環境で自然に身に着けたからです。
同じように私たち日本人が、全く日本語が出来ない外国人に日本語を教えるのは大変です。
私たち日本人は日本語の文法の規則を知らないので、教えることが出来ないからです。
ある程度日本語が出来るようになった人なら、日本語会話や日本語の作文の添削を教えることが出来ます。
他に、出来るだけ小さな子供の時から、英会話を英語を勉強させた方が良いと言う意見も私は違うと思います。
子供が海外に住んだり、インターナショナル・スクールに通わせて、毎日英語に触れるような環境にいさせるなら別ですが、日本に住んでいて週に2回ほど1時間程度の英会話の学校に通っても、何も見に付かないと思います。
特に子供は日本語が未熟なので、中途半端に英語を勉強するなら、日本語で文章を読む力をしっかり付けた方が良いと思います。
普通の日本人の子後もが、子供の時に英語を習得できる量と範囲は限られるので、結局大人になってから勉強するのとあまり変わらないと思います。
英語に興味を持たせると言う意味では、子供に英語を勉強させるのは良いかも知れませんが。
効果的な英語の学習方法
上記に書いたように日本人は英会話を勉強する前に、英文法と英単語を勉強する必要があると考えます。
地道に英文法→英単語→リーディング(読み)→ライティング(書き)→発音→英会話の順に勉強していきましょう。
英文法の勉強方法
英文法はパターンがあって、数学の公式のようなものだと考えると良いと思います。
全ての文法の全てのパターンを覚えて、英語を読むときに、その文章がどんな文法のパターンなのかを分析して考えれば良いと思います。
また英語で文章を書く際にも、文法のパターンを意識して、この文書を書くときは仮定法だなとか考えながら書けばよいと思います。
このように最初は数学の公式のように、パターンに当てはめて考えますが、慣れてくると、このパターンは関係代名詞だからとか意識しなくても、自然に頭の中に英語の文章が出てくるようになると思います。
英文法の本で一番良いのは、”チャート式シリーズ”だと思います。
一億人の英文法もかなり良い本です。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
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単語の勉強方法
とにかく単語を覚える事は大切だと思います。
特に日常会話で使うもの、自分の専門分野で使う言葉など幅広く知っていた方が有効です。
以前は英単語の本とその本に付属している音声ファイルなどで勉強していたと思いますが、現在では英単語のアプリが一番効率の良い方法だと思います。
私が学生時代は、知らない単語があると単語カードの表に日本語、裏に英語を書いて、時間のある時に単語を覚えて、覚えた単語とまだ覚えていない単語を分けていました。
今はアプリがその機能をしてくれますし、発音まで聞けるので最高だと思います。
キクタンのTOEICの出題単語アプリが非常に良いと思います。
クイズや単語リスト、音楽に合わせて単語を聞き流して復習など色んな機能があります。
紙の本より絶対良いと思います。
TOEICの出題単語を解説したユーチューブ・チャンネルも非常に良いです。
私は時々このチャンネルを見るのですが、5分程度で1つの英単語の成り立ちや使い方を解説してくれています。
TOEIC英単語0373/stain黄金暗記法【公式問題集等準拠】語源・スペル・核心で忘れない授業 - YouTube
最近はユーチューブを使って、隙間時間に英語を勉強出来るので良いですね。
リーディングの勉強方法
リーディングは、興味のある分野の文書を読むことが大切だと思います。
英語を読んで、読んで、読みまくって、英語に慣れる事です。
知らない単語が出てきた場合、読み飛ばしても構いません。
どうしても知りたい、知らないと意味が分からない場合は調べても構いません。
どんな本を読むかですが、海外の小説を読むのはあまり効率が良くないと思います。
海外の小説では、物語の中に出てくる文化や時代背景が理解出来ないことがあります。
私の場合は、日本の小説家 松本清張氏や村上龍氏の英訳版読んでいました。
文章は英語ですが、内容は日本の事なので理解がしやすいです。
英語で本を読むにはキンドルで読むことをおススメします。
基本的に知らない単語は調べなくて良いと書きましたが、キンドルには辞書機能が付いているので、手を止めずに単語の意味を調べることが出来ますし、知らない単語をハイライトしておいて、後で自分の単語リストに転記したり、意味を調べる事も出来ます。
英作文(ライティング)の勉強方法
いきなり英作文を書くと言っても、モティベーションが上がらないし、どうやって良いか分からないと思います。
でも英作文は英会話にも繋がる大切なスキルです。
まずは、英作で自分の思った一つの文を、文法を考えながら、書くか声に出してみる練習をします。
例えば、「私は昨日株式投資をしている日本人女性に会いました」を英語で書いてみます。
I met a Japanese woman who invests in stocks.
作文と聞くとしんどいと思うかも知れませんが、一つの文だとそんなに苦にならないと思います。
英作文も英会話も分解すると、一つの文です。
一つの文を作って、その文を頭の中に出てくるようになるのを、どんどん早くなるように練習していきます。
物凄く早くアウトプット出来るようになれば、英会話の時に考える必要がありません。
瞬間英作文が非常に良いと思います。
おススメ!
Lang-8と言う外国語の作文添削サイトは、自分で書いた文書を外国人が無料で添削してくれるので、非常に有効です。
Lang-8は日本の会社が運営している、語学相互学習ソーシャルサイトです。
私たち日本人が英語や中国語で文章を書くと、ネイティブスピーカーの外国人が、その文章を添削してくれます。
ここで作文を書き続けるのはなかなか大変ですが、続ければかなりの英作文力が身に付くと思います。
Multi-lingual language learning and language exchange | Lang-8: For learning foreign languages
リスニング の勉強方法
まずは、英語の一文を聞いて、それを自分の口で繰り返してみます。
そのうえで意味を考えてみます。場合によっては聞いた一文を書き出してみても良いと思います。
1回聞いて分からない場合、分かるまで繰り返し聞いてみます。
分かるまで繰り返し聞く事だと思います。
英語のリスニングの勉強と言うと、映画やテレビを英語で見るのが良いと言う意見がありますが、これは違うと思います。
いきなり長い英語を聞いても全く理解できないので、単に聞き流すだけで、聞いたことを理解出来ているか確かめることが出来ないので、意味がありません。
またある程度英語力が付いても、映画を見てリスニング力を鍛えるのはなかなか難しいと思います。
映画は長いので、集中力が切れてしまいます。映画の英語を聞き取れるようになるのは、並大抵の英語力では不可能だと思います。
TOEICのリスニングの出題のように3-5分程度の文章を聞いて、聞いたことが理解出来ているかチェックするのが良いと思います。
おススメ!
TOEICが出しているリスニングアプリ English Upgraderはおススメです。
色んなシチュエーションの3分程の英会話が沢山入っていて、ダイアログと日本語の意味、単語の解説があります。しかも全て無料です。
発音の学習方法
英語の発音は大切なのですが、発大人になった日本人には無理なので諦めるしかないと思います。
基礎的な発音は、英会話学校やオンライン英会話で勉強をするのは良いと思うのですが、発音に多くの時間を掛けるのであれば、その時間を文法やリーディングの勉強に使った方が有効と思います。
日本人にとって難しいのは”R”の音だと言われていますが、本当は”L”の方が難しいと思います。また”F"や”TH"の音なども重要と思います。
本当にあった私の失敗談です。
アメリカの学生寮の受付のカウンターの前に無料の町の地図が置いてありました。
町の地図が欲しくて”Please give me a map"と言ったら、受付の黒人のおばちゃんが、めんどくさそうな顔をして、奥のほうへ歩いていきました。
私は、そこにある地図一枚くらい取ってよと思っていると、奥から掃除用のモップを持ってきて、これだろうと渡されました。
Map(地図)とmop(モップ)の発音は日本人にとって非常に難しいです。
アメリカの大学で外国人の英語の発音を矯正する研究をしているチームがあり、私はモニターとして参加して、発音の矯正トレーニングをしましたが、なかなか治りませんでした。
発音が下手でもそこそこ通じれば問題無いかなと思います。
Map(地図)とmop(モップ)の違いは大切ですけどね。
実践英会話の練習方法
英文法→英単語→リーディング(読み)→ライティング(書き)をしっかりしてから、実践で英会話の練習をやれば効果的に伸びていくと思います。
英会話に関しては、日本人相手に練習してみ意味がないので、英会話学校、オンライン英会話、留学をするしかないと思います。
英語を話す外国人の友達と話にも良いかも知れませんが、友達は先生ではないので、分からない事や間違いがあっても、その都度教えてくれません。費用は掛かりますが、先生から教わるしかないと思います。
ある程度出来るようになれば、英語を話す友達と話しながら上達していけると思います。
特に会話をする際に、例えば
「あなたはサンフランシスコに行ったことがありますか?」
と聞かれて、
「はい」か「いいえ」だけを答えるのではなく、
「私は出張でサンフランシスコへ2回言った事があります」
みたいに文章で受け答えするようにすると身に付きやすいと思います。
英会話の実践では、外国人相手に英語を話すことに怖がらない、恥ずかしがらないと言う感覚を身に付ける事も大切です。
また通じたときの嬉しさを知ってやる気になる事も重要です。
他に実際にネイティブが使っている英語は、本の勉強では聞いた事がない単語、文法的に説明が出来ないような言い回しも出てきて面白い発見があります。
TOEICを受験してみる
TOEICは英語力を測る非常によく出来た試験だと思います。
TOEICで高得点が取れたからといって、英語の能力があって、英会話が上手かどうかは言い切れないかも知れませんが、TOEICで低得点の人が英会話が上手に出来るはずがないと思います。
TOEICのような基礎的な内容すらも出来ないのに、ビジネス英語を読んだり書いたり出来るはずが無いと思います。
中国語の勉強方法の記事でも、中国語の勉強には中国語の試験 新HSKが有効と書きました。
英語も同じくTOIECの勉強は、総合的に英語力を高めるのに、非常に有効な学習だと思います。
中国語の勉強方法の記事にご興味のある方は下記をご覧ください。
継続して勉強する
英語力は、スポーツの能力と同じで、若いときにやっていた人は年を取ってからも、全く経験の無い人と比べれば上手ですが、長くやっていないとどんどん出来なくなっていきます。
英文法→英単語→リーディング(読み)→ライティング(書き)→発音→英会話を繰り返すことが大切だと思います。
英語力は、結局はどれだけの時間を長く、英語に触れるかが、重要と思います。
私と英語について
上記のように偉そうに英語の勉強方法書きましたが、私は大学生の時にアメリカに留学をするまでは英語は全く出来ませんでした。
日本の大学では、第2外国語の中国語と同じく、1年と2年生で取得するはずの英語の単位を落としてしまいました。
留学後に日本の大学に復学して、英語の単位を取りました。
アメリカの留学では、まずは語学学校の一番低いレベルのクラスで中学生レベルの英語から勉強を始めました。
あまりにも英語力が無かったので、英語学校で先生の言っていることが理解出来なくて、結局、独学で日本語の文法の本を読みました。
みんなが外に出て英会話の実践をしている間も、私は学生寮に籠って単語の勉強をしていました。
ある程度英語力が身についてきたときには、英語の勉強が面白いと思うようになりました。
それからは、アメリカ人のルームメイトと一緒に住んだり、アメリカ人の友達とパーティーに参加したりと楽しみながら勉強しました。
約9か月ほどしてからは、語学学校で英語だけ勉強するよりも、アメリカの大学でアメリカ人と一緒に勉強しようと考えて、州立大学のビジネスの学部に入ることにしました。
学部の勉強では、物凄く分厚い教科書を毎日読んで、英語で文章を書いて提出しなければなりません。ここで結構鍛えられました。
日本に帰国後は商社で英語を少し使っていましたが、やはり英語力は徐々に衰えていきました。
そして中国上海に住むようになってから、英語も少し使いますが、殆ど中国語の世界です。
英語力はどんどん衰えていきます。
上海でもアメリカ人の友達に会って話をしたり、意識して英語の文章を読んだり、英語のニュースを聞いたりしています。
数年前にTOEICを受けたときは795点でした。リスニングは殆ど出来たのですが、リーディングは集中して素早く文章を読むことが出来ませんでした。
TOEICの模試を事前に解いて、試験に慣れておくのも大事ですね。
意識して英語の勉強をしていきたいと考えています。